社会人1年目の必読書とすべし! 書評「ファスト&スロー」

読了時間:約 3分

別に1年目じゃなくてもいいけど。

相変わらず伝わりづらい文章ではありますが書きなぐります。

まずは以下の設問に5秒以内で解答を頭に浮かべて下さい。

「バットとボールはセットで1ドル10セント。バットはボールより1ドル高い。ボールはいくら?」






はい不正解!(正解はちょっと考えてみて下さい)

この問題は正解を知っていても最初に頭に浮かぶ回答はほぼ全員同じになるという人間の本質的な思考回路を浮き彫りにする問題なのです。

何で不正解が頭に浮かぶかというとこの本ではシステム1と呼ばれ、人間が直感的に思考し今までの経験則で素早く答えを出す思考回路の事らしい(書名のファストの部分)

先ほどの設問を良く読んで回答を導くこと、こちらはシステム2と呼ばれ、設問の内容を良く理解し、論理的に思考する回路(書名のスローの部分)のことだそうです。

ではこのシステム1、システム2(ファストアンドスロー)なんて思考回路が人間に備わっているかということと思考回路について(主にシステム1について)色々な実験に基づいて説明してくれています。(それだけではないですが)

この色々な実験がすごく良く分かるというか実体験に当てはめても「あるある」ばかりで難しい内容なはずなのにこのあるあるのおかげですいすい読めてしまいます。

この本のカテゴリーですが大枠でいうと心理学に分類されていますが、心理学とはちょっと違っていて、社会心理学、行動経済学とかいうカテゴリーが当てはめるなら分類されますが、そういうカテゴライズは置いておいて、社会人としては「一般常識」に分類して、暴論ですが上記カテゴリーを専門でやってきていない社会人には必読図書にするぐらい示唆に富む本だと思います。

人生において「選択」はどんな瞬間にも訪れます。

出会いや別れはもちろんのこと、朝起きてダルイから会社さぼろうかなとか、昨日こっちの靴履いたから今日はこっちとか、いつもの定食屋でランチ何食べようとか。

この「選択」ですが常に正しい選択をしているかというと経験則で違う場合があるのは皆様理解していると思われますが、この結果的に間違った選択にはシステム1が深く関わっていることが分かります。

システム1の働きを知っていると今後の選択において文字通り選択肢が確実に増えます。

何故かというとこのシステム1はなるべく早く答えを出そうとする性質により正確な答えが出せないからだそうです(=認知的バイアスがかかる)さらにシステム2を稼動させても様々なバイアス(社会心理学における項目)によりこちらも正しい選択をしていない可能性があるとこの本には書いています。

ただ、この本に乗っていることを知っていればバイアスのかかった自動的な結論におや、と気づきが生まれます。この気づきが自分的には重要だと思います。人生においてシステム1の瞬間的な回答に身を委ねるのは非常に楽な選択だと思います。

また車や自転車に乗っている時にはシステム1は非常に有用です。

ただこのシステム1はちょいちょい間違いを犯し人生の岐路でのシステム2の選択においても認知的バイアスにより結果的に正しい選択肢でない場合もありえるということを知ることを本書を読んでいれば今後の人生の「選択」の際に気づける自分が居ることに気づけるはずです(メタ視点のヘタ文章)






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