最高! 以上!!
・・・って一言で言い表すにはもったいなく、かといって言葉を連ねれば、どんな言葉を連ねたところで私自身の感動を皆様に伝える事はかなり難しいとは思いますがその思いを伝えるべく書きなぐります。
物語は2029年、新しいミュータントは生まれていなくミュータント自体も世界に数えるほどしかいない世界。ローガンは相変わらず不死身ではあるが、筋力や治癒能力が衰え、金持ちの運転手をして日銭を稼ぐだけのしがないミュータント。
かたやミュータントの父としてそしてミュータント学園の学園長までつとめたプロフェッサー事チャールズは老化により超能力を制御できずメキシコ国境近くの廃屋でローガンと何故か前回悪役だったキャリバンに介護されながら余生を過ごす毎日。
もうね、このイントロダクションだけでも泣ける。おそらく、大勢のX-MENのファンからすればウルバリンの爪で敵の攻撃をものともしないで、ばっさばっさと倒していく痛快なアクションやチャールズの無敵とも思われる超能力で敵を操っておれつえー感なところを期待してると思いますが、この作品はのっけから違う。
哀愁しかない。なので別の方の映画の感想を見ても物足りない感を感じている方もいらっしゃいますが、自分はのっけからぐっときてました。
そして物語は一人の女の子とそれを追う片腕を機械化した男(ドナルド・ピアーズ)の軍隊からの逃避行へと移っていく。
この女の子(ローラ:ダフネ・キーン)なんですが、めちゃくちゃいい!見た目といい、雰囲気といいそしてなんといってもアクションがすげー!
がっつりネタバレしますが、この女の子はウルバリンの力を持ったミュータントなんです。なので治癒能力もあり、手からアダマンチウムの刃がニョッキと出て小さい体全体で軍隊の大男に飛び掛りざっくり顔面に突き刺してはぶしゅーっと血しぶきを撒き散らしながらばっさばっさとなぎ倒していきます。
アクションを例えるなら北斗の拳のアミバのデク狩り部隊のハブ(声優は永井一郎さん)のような動き(相変わらず例えがよく分からん)
ダフネキーンのことは以下のページに詳しく書いています。
映画『ローガン』に出演する天才子役の圧倒的なオーディション映像
そして物語は逃避行という形を取ったロードムービーに変わっていきます。そこでは、ローガンは今まで友人や愛する人を愛するがゆえに失ってきた過去からローラとはなるべく関らないように振舞うのですが、、チャールズはローラにローガンから離れないようにと今後が視えているからこそ諭し、逃避行で出会う農園一家での夕食の団欒はローガン、チャールズはもちろん、ローラにとっても平凡な日常がかけがえの無い時間と分かる一場面。
ただ、この団欒も続かず、ローラ他ミュータントの子供達を作った外科医サンダー・ライスが最終兵器として投入したX-24と名づけられたウルバリンに瓜二つのミュータントに農園一家とチャールズが殺されてしまいます。
あああああ、チャールズぅぅぅぅ。しかし本物のローガンと違うと気づかないぐらいボケてしまってるのかと悲しいだけでない感情もこみ上げてきます。
命からがら逃げ出したローガンとローラですが、途中体がいよいよアダマンチウムによる治癒能力の低下により意識不明になりながらも2人でエデンに到着します。
あああああああ!(しゃらっぷ)この2人の逃避行の既視感はもう「レオン」そのもの。ローラはマチルダ、ローガンはレオン!というかこの監督絶対狙ってると思う。けどいいんだよなあ。
ローガンは満身創痍になりながらもローラをエデンまで連れていき、一緒に国境を越え本当のエデンに行こうと誘われますが、死に場所を探していたローガンは一緒に行かない選択をします。
その翌朝、ローラ達に追手が近づいていることを知り、最後の増強剤でのウルバリン化も、ローラの英語がつたなく親の愛情を知らずに育った粗暴だけど、仲間やローガンを想う気持ちも、もう本当に最後はずっと泣きっぱなしでした。
しかしヒュージャックマンはまじでかっこいい。Twitterでも結構おちゃらけた感じでツイートしてるけど本当に紳士でそしてあの筋肉!
抱かれたい。あの胸板と胸毛で夢心地になりたい。けどホラレタクハナイ(もういい)
こんなに映画が終わってしまうのが惜しい感じがするのはマイケルのThis is It 以来かも。
とにもかくにも自分にとっては文句なく近年ではナンバーワンの映画です。
今までのX-MENを期待してみるとちょっと肩透かししますが、チャールズ、そしてヒュージャックマンのウルバリンとしての集大成としては文句なしに面白かったです。
【ネタバレ】ローガン見た
読了時間:約 5分