GEMS COMPANY初ワンマンライブ MAGIC BOX

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元ドラゴンクエスト10プロデューサー斎藤陽介さん(よーすぴ)が2018年に立ち上げたヴァーチャルアイドルのみで結成されたアイドルグループの初ワンマンライブに行ってきました!

場所は横浜DMM VR THEATER で5公演ありましたが、チケットはすべて完売という状況からして皆様の期待もかなり高い状態。

私はアイドルグループのライブはPerfumeを含めれば今回で2回目ですが、音楽としてアイドルの曲をお金を出して聞くのはおそらく中森明菜以来(初めて購入したのが中森明菜ベスト)ぐらいアイドルというものに疎い人間です。

では何故このライブに参加したかというと、ひとつはよーすぴさんの仕掛ける新しいエンタメに興味があったからです。

よーすぴさんは現在スクエア・エニックス取締役であり、ドラゴンクエストはもちろん、ニーア・オートマタのプロデューサーでもありゲームでの実績がすごいのはもちろんニコ生等積極的に表舞台で活躍されていてゲーム界隈では知らない人がいないぐらい有名人です。

私もドラクエ10ユーザとしてよーすぴさんの事は知っていましたが、2018年にドラクエのプロデューサーを退任されてから色々な場所で顔を出されていましたが、まさかGEMS COMPANY のプロデューサーとして爆誕するとは思ってもみませんでした。

ちょうどその頃ミライアカリや輝夜月などヴァーチャルアイドルの人気が爆発した頃でそんな凄腕のよーすぴさんが立ち上げたヴァーチャルアイドルグループとはどんなもんかと興味本位で見始めたのが最初でした。

GEMS COMPANY は現在12人のヴァーチャルアイドルからなるグループで、基本的にYoutube での配信をメインとして各々が歌や芝居等色々な事にチャレンジして行く様を見てもらい認知度を上げて行くアプローチです。

また、月に1回ぐらいジェムカンTVと称してニコ生を通じて12人が集まり通常のアイドルではあまりやらないバカげていてくだらない事に体当たりで一生懸命やる姿が非常に好感が持て、番組としても新しいバラエティとしてめちゃくちゃ面白いです(そいそい軍曹は笑い死ぬかと思った)

そんな12人ですが、GEMS COMPANY 発足後、様々なユニットが立ち上がり現在では5組のユニットが存在し、ニーアで楽曲を手掛けたMONACAから提供された楽曲と振付師yumikoさんのダンスも相まって非常にクオリティーの高い楽曲に仕上がってます。

その後全員曲のJAM GEM JUMP が発表され、満を持してのワンマンライブ。

期待はありましたが、正直Youtubeのような作りこめる媒体での映像とリアルタイムでの映像では全く別物で、ニコ超での映像では不自然なリアルタイムレンダリングだったので(おそらくそれだけの機材があの場所で用意出来なかったと思われる)その辺が本当にクリアされるのかが若干不安でした。

そんなこんなでやっとライブの話になります。

私は5回公演のうち土曜日の夜の部「MC citrossのじかん」に行って来ました。

場所は横浜 DMM VR THEATER でここのホームページを見るとなにやらVRに特化したライブハウスらしくここの説明は読んでおくとVRの仕組みが知れて面白いです。

DMM VR THEATER

当日は生憎の雨模様でしたが、夜の部の物販の待ち時間は雨も止み外に設置された喫煙所でよーすぴさんにサインももらい、場内ではビールも飲めてかなりの上機嫌でした。(WiiU版ドラクエ10パッケを持っていきたかったのですが、甥っ子にパッケごと上げてしまい遠いゆかりのあるものを持参しました)






始まる前の場内アナウンスがcitrossで一気に場内が温まり、いよいよ始まりました。

最初はcitrossの3人が舞台に出てきましたが本当にそこにいるかの映像でこいつはすげーとまず思いました。

そこから3人の掛け合いが面白いのなんの!本当にじぇむかんTVそのままで、みこみこの理不尽なフリにポン姉が頑張ってボケてそれを柚希ちゃんがふわっとまとめる。今までのじぇむかんTVで培ってきた関係性とキャラクターが見事に昇華した瞬間。

そこからオープニングは JAM GEM JUMP!!! 映像はもちろんですが、全員のダンスも見事でこれがヴァーチャルなのか本当のアイドルが目の前で歌っているのか良く分からないぐらいのパフォーマンスでもちろん本人達が実際に歌って踊っているのですが、リアルタイムにレンダリングされ、さらに何の違和感も無く目の前でその様が展開されるとちょっと頭がパニくります。けどまさしく目の前には居ないけど目の前に居る、新しい世界を見ている感覚と共に、そんなこと忘れるぐらい12人のパフォーマンスが迸ってました。




ビールお替りしたせいかこの後のセトリを忘れてしまいました・・

なので、うろ覚えの順番で書きます。

次はERINGIBEAM のしゃかりきマイライフ。元気いっぱいのねねちゃんとセクシーなレイカさんのユニット。曲自体はどたばたコメディーを彷彿させるようなアップテンポの楽曲で、ねねちゃんは小さい体を一杯使った元気いっぱいのパフォーマンスとレイカさんはセクシーさをアピールしながらも歌のクオリティーが高いと再認識した楽曲でした。



次はうたひなのオンリー・マイ・フレンド。こちらはそいそい女子高生のうたちゃんと元気120%の日向夏ちゃんのユニット。曲は正統派アイドルの夏の二人の友情をテーマにしたノリのいい曲で、うたちゃんはそのまんま正統派アイドルを存分に発揮し、日向夏 ちゃんは本当に元気120%で見ているこっちが笑顔になるそんな楽曲でした。



確かこの後citrossのMCがきたような・・

このMCがまたまた最高で、全公演別のユニットが担当していましたが、本当にこの3人の会で良かったと思うぐらい最高でした。特に一人が全員にある質問をした時の全員の挙手後の「これからも3人で頑張っていきます!」の分かってるよ感が会場の笑いの一体感といったら今まで見てきてよかったと思える瞬間でした。

あと、この3人は一見パワーバランス的にみこみこ1強その他みたいに見えますが、実はポン姉のどんな無茶振りにもこたえる器のでかさがキモでその器の大きさゆえにみこみこと柚希ちゃんが色々出来るという事を理解した時、お釈迦様の様な包容力のポン姉が俄然好きになりました。

次はcitrossのカバーで、でんぱ組.inc の Future Diver。こちらはカバー曲なので良く分からず・・・すいません。

次はfulfillで形而境界のモノローグ。この楽曲は近未来の日本がテーマでサイバーパンク感を感じる非常にテンポの速い曲でかつメロディーも多彩で難易度の高い楽曲です。歌うのはおそらくジェムカンの中で一番認知度の高いみずしーと最後発でメンバー入りしたねくちゃん。みずしーは配信で歌のうまさを遺憾なく発揮していて、このPVでもクオリティーには問題なし。一方ねくちゃんは低めのハスキーな声が特徴的な色気のある声色でこの2人のパフォーマンスは一番の見どころでした。



ただ今回のライブでは踊りは完璧でしたが、みずしーの声の調整がうまくいっていなかったのか、そこだけはちょっと残念だったので次のライブでは期待したいです。

みずしーの土岐麻子のPINKは一時期、子守歌にしていたぐらい好きです。



次もcitrossのMCだったかも・・

全公演のMCの所だけでも有料配信してほしい。

次はMATULIP の DESIGNED LOVE。この楽曲は90年代のバブリーなアーバンライフなんて単語がはやった頃を彷彿させるダンサブルな楽曲。セクシーバイリンガルのまやたそはポン姉の次に歌のパフォーマンスが安定していて見た目とは裏腹に非常に安心して見ていられました。中性的なユキノくんはJAM GEM JUMP!!!での一番のジャンプ力を見せつけたかと思うとこの曲では一転高音域のハスキーさが非常にセクシーでした。厄介オタクと自分では言ってるけど一番多彩な声色を持つなでさん。なでさんの七色の声色が非常にこの楽曲にマッチしていて純粋にライブパフォーマンスを楽しめました。



次はみずしーの鮮紅の花。この楽曲は舞台の主題歌として導入され舞台の内容に合わせた疾走感のあるロック調の楽曲です。



ここからは個人的感想なので他意はないですが、本当にあの場所で歌っていた?

歌っていたなら歌も踊りも完璧なパフォーマンスで、何故それがfulfillで出なかったのが不思議でした。

次はcitrossのメッセージ。この楽曲はミディアムテンポのバラードで透明感のある清楚なイメージの曲です。みこみこの2面性の清楚の部分が全面に押し出されキュートな声がいい感じ。柚希ちゃんはPVでも見せたワクワクステップをさらにワクワクさせ(何言ってんだ俺)歌声も聞く人に落ち着きを与える、さながらJET STREAMの城達也さんのよう(古い。今なら滝川クリステルさんかな)そしてこのライブの圧巻はポン姉の歌声。もちろん歌がうまいのはPVで承知済みでしたが、生歌はさらにパワフルでかつ透明感があり包み込むような母性を感じる歌声に曲調と相まって正直やられました。



アンコールは各ユニットの衣装でのJAM GEM JUMP!!! 。同じ曲でもユニット毎の衣装というだけで本当にその場にいるんだなと何故か感動を覚えました。

そんなこんなでジェムカン初ワンマンライブMagic Box を見てきましたが、よーすぴさんが仕掛けたこの12人とテクノロジーの融合が今後のアイドルの定義自体がまさしくアイドル(偶像)の意味へ寄っていき、スタンダードになるのはすぐそこまで来てるのを実感しました。

そんな歴史的な瞬間に立てたのがうれしくもあり、そんなこと関係ないぐらいライブは素晴らしくヴァーチャルという偶像でありながらまさしくそこにいる、を実感でき今後もジェムカンの動向から目が離せません。




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